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コンクリートに直接バイフェロックス無機顔料を練り込んで着色する工法です。だから表面に塗布する工法などと違い、表面にツヤが出たり激しい風雨や海水によって褪色を起こしたりすることがありません。ごく自然な感じ、つまりコンクリートの質感をそのままに、カラーコンクリートにすることができます。

バイフェロックス・無機顔料は次のような特性を有するので、コンクリート着色用に非常に適した顔料なのです。
1.分散性が良いこと
セメントの微粉末によく混ざるように、練り混ぜ水に分散しやすい顔料です。
2.耐アルカリ性であること
セメントの強いアルカリ性に対して何ら反応しないので変色や褪色がありません。
3.耐光性や耐候性があること
日光や紫外線に対して安定性(耐光性)があり、雨や風、気温などの自然環境のあらゆる条件に対して安定性(耐候性)がありますので、変色や褪色がありません。
4.コンクリートの物性を著しく低下させないこと
セメントと反応することがなく、コンクリートの強度には実用上影響を与えません。ワーカビリティーの低下も少なく、使いやすくなっています。
5.高品質で濃色であること
独自の製法と品質管理を経てつくられていますので、高い品質が安定的に得られます。また顔料の持つ着色力が高いため添加量も少なくてすみます。

カラーコンクリートワークスは、バイフェロックス顔料で着色されたコンクリート建築の多様性、芸術性、技術特性を広めるためのランクセス社の取組です。世界中の施工事例を下記サイトにてご覧いただけます。

バイフェロックス・無機顔料は実用的な添加量以内では強度に影響を与えません。
表に圧縮強度試験のデータを示します。
なおスランプに関して、顔料(特に黄色系)によって若干の補正が必要となります。
| 色 | 顔料品番 | 圧縮強度N/mm2 | ||
|---|---|---|---|---|
| 3日 | 7日 | 28日 | ||
| 無着色 | (基準コンクリート) | 13.7 | 23 | 32.9 |
| 赤 | バイフェロックス130G | 14.7 | 25.3 | 34.6 |
| 茶 | バイフェロックス686G | 14.5 | 24.1 | 33.7 |
| 黄 | バイフェロックス920G | 14.7 | 25 | 34.8 |
| 緑 | 酸化クロムグリーンGN | 14 | 23.2 | 32.7 |
| 黒 | バイフェロックス330G | 13.6 | 22.7 | 31.5 |
※顔料は単位コンクリート中のセメント量に対し外割で5%添加
圧縮強度試験はJISA1108による
バイフェロックス無機顔料には黒、茶、赤、黄系のバイフェロックスをはじめ青、緑、白系などの豊富なカラーがあります。
下の写真は、普通ポルトランドセメントを用い、各色の顔料を1~9%まで添加量(対セメント重量)を変えて着色したブロックを並べて、色の濃淡の違いを示した例です。またカラーカード(色見本カード)やカラートライアングル(色相三角図表)なども準備しております。

顔料を添加していない通常のコンクリートは、時間の経過とともにその色は確かに変化しています。これは次のような理由からです。
1.白華(エフロエッセンス)
一時的ですが明度の変化をもたらします。
2.スケーリング
数年ぐらいたつと骨材が露出してくるのに伴い、その骨材の色でコンクリート全体の色調が違って見える。
3.コンクリートの黄変
これらの現象は、それぞれ異なった原因によりますが、実際にはお互いに影響しています。これらの現象が着色コンクリートの色の変化の原因となるとは考えられません。むしろ顔料を添加していない通常のコンクリートで、屋外に暴露したものとしないものでは、その色の差は顕著です。つまり、コンクリートを着色することにより暴露した後の色の変化をある程度隠すことができます。下の写真は45カ月間、屋外に暴露したものと全く暴露しない顔料無添加コンクリートを比較してあります。このことから、 バイフェロックスと酸化クロム・グリーンは、耐候性(耐光性)にすぐれていることが十分に証明されます。
また、ここには載せていませんが、ライトファースト顔料やチタンホワイト(白色顔料)でも同様な結果が得られています。
これでコンクリートの着色に使うことのできる無機顔料は、ほとんどすべて網羅されています。いずれにしても有機顔料は使えません。また無機顔料でもカドミウム顔料、クロム酸塩顔料、紺青などはコンクリートの着色に不適です。

バイフェロックス無機顔料は無毒です。下記の取り扱い上の注意事項を守ってお使いください。
なお、顔料は水に溶けないので洗浄後の排水処理は沈殿方式が可能です。
目に入った場合:清浄な水で充分に眼を洗浄してください。
皮膚に付着した場合:石鹸を使って洗い流してください。
吸引した場合:十分にうがいを行ってください。
水分、湿気を避けて保管してください。
成分:FeOOH(黄)、Fe2O3(赤)、Fe3O4(黒)
| 色 | 黄 | 赤 | 黒 | 茶 |
|---|---|---|---|---|
| 整理番号 | 1-1073 | 1-357 | 5-5223 | 黄赤黒の 混合物 |
| CASNo. | 20344-49-4 | 1309-37-1 | 1317-61-9 |
※注CASNo=(ChemicalAbstractSubstanceNo./U.S.A)
酸化性物質、急性毒性物質、その他の有害性物質等としての国内法による危険・有害性の指定対象になっていません。国際的にも、国連による条約、諸外国の国内法による危険・有害性の指定対象にはなっていません。また全て不燃物です。(赤の融点、約1560℃)
魚毒性-魚種:Goldenorfe(ウグイの一種)
LC0:1000mg/L以上
急性毒性-経口、ラット
LD50:5000mg/kg以上