化成品事業部

無機顔料・LANXESS(ランクセス) 「Bayferrox(バイフェロックス)」

バイフェロックス概要

バイフェロックス・無機顔料とは?

コンクリートに直接バイフェロックス無機顔料を練り込んで着色する工法です。表面に塗布する工法などと違い、表面にツヤが出たり激しい風雨や海水によって褪色を起こしたりすることがありません。ごく自然な感じ、つまりコンクリートの質感をそのままに、カラーコンクリートにすることができます。

バイフェロックス無機顔料参考画像1

なぜ、バイフェロックス・無機顔料を使うとよいのですか?

バイフェロックス・無機顔料は次のような特性を有するので、コンクリート着色用に非常に適した顔料です。

  • 分散性がよいこと
    セメントの微粉末にもよく混ざり、コンクリートやモルタルに分散しやすい顔料です。

  • 耐アルカリ性であること
    セメントの強いアルカリ性に対して何ら反応しないので変色や褪色がありません。

  • 耐光性や耐候性があること
    日光や紫外線に対して安定性(耐光性)があり、雨や風、気温などの自然環境のあらゆる条件に対して安定性(耐候性)がありますので、変色や褪色がありません。

  • 安全性に優れること
    毒性がなく危険有害性の分類基準に該当せず、環境影響情報においても魚などへの影響がないことが試験結果から確認されています。詳細についてはMSDS(製品安全性データシート)を参照ください。

  • コンクリートの物性を著しく低下させないこと
    セメントと反応することがなく、コンクリートの強度には実用上影響を与えません。ワーカビリティーの低下も少なく、使いやすくなっています。

  • 高品質で濃度があること
    独自の製法と品質管理にて製造されていますので、高い品質が安定的に得られます。また顔料の持つ着色力が高いため添加量も少なくてすみます。

バイフェロックス無機顔料参考画像2

バイフェロックスでコンクリートの特性に影響がありますか?

バイフェロックス・無機顔料は実用的な添加量以内では強度に影響を与えません。
下表に圧縮強度試験のデータを示します。
なおスランプに関して、顔料(特に黄色系)によって若干の補正が必要となります。

着色コンクリートの圧縮強度

顔料品番 圧縮強度[N/mm2]
3日 7日 28日
無着色 (基準コンクリート) 13.7 23 32.9
バイフェロックス130G 14.7 25.3 34.6
バイフェロックス686G 14.5 24.1 33.7
バイフェロックス920G 14.7 25 34.8
酸化クロムグリーンGN 14 23.2 32.7
バイフェロックス330G 13.6 22.7 31.5

バイフェロックスでは、どのような色調が出せるのですか?

バイフェロックス無機顔料には黒、茶、赤、黄系をはじめ、青、緑、白系などの豊富なカラーがあります。
下の写真は普通ポルトランドセメントを用い、各色の顔料を1~9%まで添加量(対セメント重量)を変えて着色したブロックを並べて、色の濃淡の違いを示した例です。またカラーカード(色見本カード)やカラートライアングル(色相三角図表)なども準備しております。

バイフェロックス無機顔料添付量と着色力(濃度)の関係

バイフェロックス無機顔料を添加したコンクリートの耐候性(耐光性)

顔料を添加していない通常のコンクリートは、時間の経過とともにその色は確かに変化しています。これは次のような理由からです。

  • 白華(エフロレッセンス)
    一時的ですが明度の変化をもたらします。
    ※白華(エフロレッセンス)とは...コンクリート中の水酸化カルシウムが遊離し、空気中の二酸化炭素と反応して白色の炭酸カルシウムを生成する現象です。顔料とは無関係の現象であり、時間の経過とともに炭酸カルシウムは水に可溶な炭酸水素カルシウムに変化し、風雨などによって徐々に縮小していきます。

  • スケーリング
    数年ぐらいたつと骨材が露出してくるのに伴い、その骨材の色でコンクリート全体の色調が違って見えてきます。

  • コンクリートの黄変
    これらの現象はそれぞれ異なった原因によりますが、実際にはお互いに影響しています。顔料を添加していない通常のコンクリートで、屋外に暴露したものとしないものでは、その色の差は顕著となる場合があります。つまり、コンクリートを着色することにより暴露した後の色の変化をある程度隠すことができます。下の写真は屋外に45カ月間暴露したものと、全く暴露しない顔料無添加コンクリートを比較してあります。このことから、 バイフェロックスと酸化クロム・グリーンは、耐候性(耐光性)にすぐれていることが充分に証明されます。
    またここには載せていませんが、複合系酸化物系顔料やチタンホワイト(白色顔料)でも同様な結果が得られています。
    これでコンクリートの着色に使うことのできる無機顔料は、ほとんどすべて網羅されています。いずれにしても有機顔料は使えません。また無機顔料でもカドミウム顔料、クロム酸塩顔料、紺青などはコンクリートの着色に不適です。

バイフェロックス無機顔料を添加したコンクリートの耐候性(耐光性)

バイフェロックス無機顔料・取り扱い上の注意事項

バイフェロックス無機顔料は無毒です。下記の取り扱い上の注意事項を守ってお使いください。
なお、顔料は水に溶けないので洗浄後の排水処理は沈殿方式が可能です。

1. 応急処理

目に入った場合:清浄な水で充分に眼を洗浄してください。
皮膚に付着した場合:石鹸を使って洗い流してください。
吸引した場合:充分にうがいを行ってください。

2. 保管方法

水分、湿気を避けて保管してください。

バイフェロックス・製品安全データ

1. 物質の特定

成分:FeOOH(黄)、Fe2O3(赤)、Fe3O4(黒)

着色コンクリートの圧縮強度

整理番号 1-1073 1-357 5-5223 黄赤黒の
混合物
CAS No. 20344-49-4 1309-37-1 1317-61-9

2. 危険有害性の分類:分類基準に該当しません

酸化性物質、急性毒性物質、その他の有害性物質等としての国内法による危険・有害性の指定対象になっていません。国際的にも、国連による条約、諸外国の国内法による危険・有害性の指定対象にはなっていません。またすべて不燃物です。(赤の融点、約1560℃)

3. 環境影響情報

魚毒性-魚種:Goldenorfe(ウグイの一種)
LC0:1000mg/L以上

急性毒性-経口、ラット
LD50:5000mg/kg以上

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