加工顔料
性質
一般的に乾燥状態の顔料は一次粒子の凝集状態(二次粒子)にあり、顔料の性能が発揮されないため、分散加工をして使用されます。これを加工顔料といいます。
加工顔料は、被着色物に対する親和性(分散性)、分散系の安定、飛散による汚染防止、計量性や混合性といった作業性改善などが使用されるメリットです。
種類としてはドライカラー、水系溶剤系トナーカラー、マスターバッチなどの取り扱いがあります。
また、希望の色相に合わせるために乾燥状態の2種類以上の顔料をミキシングした混合顔料や、耐候性、発色性、分散性などを向上させるために表面処理した顔料を総じて加工顔料と称することもあります。
([参考文献]社団法人色材協会 第56回顔料入門講座 テキスト)
用途
プラスチック着色、塗料、インキなど