放熱シート「KINYO HEAT OUT」
特徴
(株)金陽社が長年に渡るゴム配合技術を最大限に生かし、非シリコーン系材料を使用して開発した放熱シートです。環境対策が重要視される中、シロキサンを含まない放熱シートとして、各種電源機器やセンサなど幅広い用途の熱対策にご使用いただけます。熱伝導率、硬さ、寸法などご要望に応じて最適な製品をご提供いたします。
- シロキサンフリー
低分子量シロキサンに起因する電気接点障害の恐れがありません。 - 良好な作業性
丈夫で切れにくく、貼り付けやリワークの作業性が向上します。 - 耐ブリード性
オイル成分の抽出が少なく、周辺汚染を軽減します。 - 薄膜化
引き裂き強度が強い材料を使用しており、低熱抵抗の薄いシートの検討が可能です。
構成
信頼性試験
物性比較
一般的な放熱シートと比較して、金陽社の放熱シートは柔らかさはそのままに物性が強く、貼り付けやリワークの作業性を向上できます。
[評価方法]
- 引裂試験:局所的な応力集中に対する強度を測定
- サンプル:切り込みなしアングル型
耐ブリード性
ブリードアウトの発生量が少ないため、オイル成分による周辺の電子機器の汚染、シートの痩せによる空隙の発生を抑制できます。
[評価方法]
- 準備:直径28mmの放熱シートを紙とともに約15%圧縮し、100℃オーブン内へ24時間静置
- 評価:開放後、紙に付着したオイル成分のブリード径と放熱シートの重量を測定
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ブリード [mm] |
重量減少率 [%] |
|
金陽社製品 (7522) |
30 | 0.22 |
シリコーン品 | 32 | 0.50 |
耐熱性
120℃×1,000時間後に初期の硬さを維持し、重量変化率も1%未満です。
[評価方法]
- 試験:保護フィルムをはがした状態の放熱シートを各温度のオーブン内へ静置し、硬さと重量を測定
- 対象:R20
高温環境下での硬さ変化
高温環境下での重量変化率
特性表
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項目 | 単位 | 7522 | R20 | U50 (新規) |
測定方法 |
厚さ | mm | 0.5~ | 3.0~※ | 0.5~ | - |
比重 | - | 2.6 | 2.7 | 2.7 | - |
硬さ | - | 54 | 20 | 51 | Asker C |
引張強さ | MPa | 1.4 | 0.14 | 0.52 | JIS K6251 |
引裂強さ | N/mm | 5.7 | 1.7 | 2.9 | JIS K6252 |
熱伝導率 | W/m・K | 1.1 | 1.9 | 1.9 | 周期加熱法 |
絶縁破壊電圧 | kV/mm | 19 | 17 | No Data | JIS C2110 (厚さ1mm時) |
体積抵抗率 | Ω・cm | 1×1011 | 1×1012 | 1×1012 | JIS K6271 |
推奨使用温度 | ℃ | ≤120 | ≤120 | ≤120 | - |
難燃性 | - | V-0相当 | V-0相当 | V-0相当 | UL94 |
※厚さ3mm以下の品種についてはお問い合わせください。