BASF・紫外線吸収剤「Uvinul®(ユビナール)」
BASF・紫外線吸収剤「Uvinul®(ユビナール)」をご紹介しています。
関連製品は機能性材料をご参照願います。
紫外線とは
紫外線とは地球上に降り注ぐ太陽光線の一種(電磁波)のことです。
紫外線は波長の長さによりUV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)に分けられます。
UV-Cはオゾン層に吸収され地表に届くことはないため、UV-AとUV-Bがわたしたちが日常浴びている紫外線となります。
UV-Aは波長が320~400nmの紫外線で、着色剤に退色や変色などのダメージを与えます。
UV-Bは波長が280~320nmの紫外線で、ポリマーに白亜化やひび割れなどのダメージを与えます。
紫外線によるポリマーへの影響
ポリマーの劣化
ポリマーは空気や水、紫外線などの影響を受けて劣化します。
紫外線の影響による劣化を防ぐために使用されるのが紫外線吸収剤(光安定剤)です。
光安定剤はポリマーを保護し、つや・色を保ち、光暴露による物性や強度の低下を防いでくれます。
各ポリマーの劣化を受ける波長
ポリマー | 劣化を受ける波長[nm] |
PET | 325 |
PS | 318 |
PE | 300 |
PP | 310 |
PVC | 310~320 |
PMMA | 315 |
PC | 295, 345 |
ラインナップ
シアノアクリレート系紫外線吸収剤
- OH基を持たないので金属と錯体を形成しないため、樹脂を黄変させません。製品の美観を損ないません。
- とくにUV-B波を吸収します。樹脂の劣化を促進する波長を特異的に吸収します。
- どのようなpH環境でも、効果が変わりません。他の添加剤と併用しても、影響がありません。
- 樹脂・可塑剤と極めて優れた相容性があり、ブリードアウトしにくいです。
- FDAに認可されている製品もあります。
製品一覧
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項目 | Uvinul® 3035 (ユビナール 3035) |
Uvinul® 3039 (ユビナール 3039) |
Uvinul® 3030 FF (ユビナール 3030 FF) |
化学式/製品組成 | |||
製品特徴 |
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製品用途 |
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一般性状 |
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登録済 |
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シアノアクリレート系Uvinul®の吸収スペクトル
ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤
- 400nmまでの強力な紫外線カット効果があります。
- 染料・顔料の褪色を防ぎます。内容物を保護します。
- 多くの溶剤と相溶性があります。プラスチックだけでなく、塗料や印刷にも適しています。
- 化粧品容器などにも使用されています。多くの実績があり、安全な商品です。
製品一覧
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項目 | Uvinul® 3049 (ユビナール 3049) |
Uvinul® 3050 (ユビナール 3050) |
化学式/製品組成 | ||
製品特徴 |
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製品用途 |
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一般性状 |
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登録済 |
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ジヒドロキシベンゾフェノン系Uvinul®の吸収スペクトル
- このほかChimassorb® 81(キマソーブ81)、Tinuvin® XT 855 FF(チヌビンXT 855 FF)も取り扱っています。
- Uvinul、Chimassorb、TinuvinはBASF SEの登録商標です。