カラーコンクリート採用事例:神奈川歯科大学キャンパスセンター
神奈川歯科大学キャンパスセンター
- 設計:株式会社Atelier MEME
- 施工:五洋建設株式会社
- The Architecture MasterPrize[AMP](建築、ランドスケープ等における卓越性と革新性を称える国際的な賞)
- 日本空間デザイン賞 / Longlist
キャンパス・ルーフとカラーコンクリートとの共演
設計コンセプトとして『キャンパスの街の憩いの空間』を創り上げることを重きに置き、エントランスガーデンを包み込む『キャンパス・ルーフ』を大学の事務棟・学修棟のコンクリート造の建物と組み合わせるデザインになっています。一般的なコンクリートに見られる寒色系の色や塗装などの均一的な仕上げのコンクリートとは違って「焼き物のような風合い」を表現できるカラーコンクリートが採用になり、建物内部も同じような表情を見せています。
色上がりの検討は施工管理の観点から設計者や施工者と打ち合わせを重ね、色上がりは大地と朝日のイメージを持つ「dawn pink=夜明けのピンク」が選定されました。
打ち放しコンクリート面として塗装そのものの色ではなく、コンクリートそのものの色調を出すために無機顔料を添加したカラーコンクリートの試験練りによる供試体で色確認を入念に実行し、次にモックアップによる使用型枠や表面仕上げなどの確認を経てカラーコンクリートの施工が決定されました。
特に無機顔料で求める色上がりを出すために単色ではなく、配合顔料(数色の顔料を混合したもの)を用い、設計者の要望に沿うように試作を重ねました。
キャンパス・ルーフが放つ白色とその形状を引き立たせ、カラーコンクリート外壁の色合いは光とともに見え方が変化して大学キャンパスと街並みにやわらかな雰囲気を醸し出しています。
物件写真:©︎Blue Hours
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