2液水性速乾ウレタンクリヤー床用塗料「フローンヌルサット クリヤー」
「フローンヌルサット」にクリヤー仕上げの「フローンヌルサット クリヤー」が登場しました。下地を活かしたクリヤーな仕上げが可能です。
これまでの「フローンヌルサット」の機能はそのままに、さらに新しい機能が追加されました。
開発・製造:東日本塗料株式会社
フローンアクアファースト、フローンヌルサットとの比較表
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フローンアクアファースト | フローンヌルサット | フローンヌルサット クリヤー | |
こんな場合に おすすめ |
速乾性と簡単施工を求める場合 | 耐久性重視で、簡単施工を求める場合 | 耐久性重視で簡単施工、 下地を活かしたクリヤーな 仕上がりを求める場合 |
液性 | 1液水性 | 2液水性 | 2液水性 |
特徴 | 簡単施工・速乾性・艶消し | 耐すり傷性・耐汚染性・速乾性・ 簡単かくはん・艶有り |
耐すり傷性・耐汚染性・速乾性・ 簡単かくはん・艶有り/艶消し選択可能・ 抗菌機能・UVカット機能・ 専用骨材でクリヤー防滑仕上げが可能 |
ホルムアルデヒド 放散等級 |
F☆☆☆☆ | F☆☆☆☆ | F☆☆☆☆ |
塗装推奨箇所 | 歩行部・軽作業場・ アスファルト舗装面(屋内外可) |
工場・倉庫・歩行部・ 重機通行部(屋内外可) |
店舗や飲食店・工場・倉庫・ 歩行部・駐車場など |
乾燥性(23℃) | 施工後40分程度で歩行可能 | 施工後2時間で歩行可能 施工後8時間でフォークリフト走行可能 |
施工後2時間で歩行可能 施工後8時間でフォークリフト走行可能 |
特徴
フローンヌルサットの特徴
- 耐汚染性・耐すり傷性
ヒールマーク(靴底のゴム痕)や、フォークリフトの走行痕がつきにくく、汚れにくいです。 - 速乾性
気温23℃で施工後2時間で歩行可能、8時間でフォークリフトが走行可能な速乾性を有しています。 - 簡単施工
①2液タイプながら電動かくはん機は不要。工場などの作業員の方でも簡単に扱えます。
②既存塗膜にプライマーなしで密着します。
フローンヌルサット クリヤーの特徴
フローンヌルサット クリヤーではさらに下記の機能が追加されました。
- 「抗菌機能」を付加
塗るだけで、⾷中毒の原因となる大腸菌や⻩⾊ブドウ球菌、カビの繁殖を防ぐことができます。
- 現場・ご希望の仕上がりに合わせて「艶有り」・「艶消し」が選択可能
ピカピカと光沢のある「艶有り」、シックで落ち着いた「艶消し」、どちらの仕上がりも可能です。
下地の状態によって選んでいただいてもOKです。
- 2液溶剤塗料を上回る「耐すり傷性」・「耐汚染性」
従来の「フローンヌルサット」でも特徴としていた「耐すり傷性」・「耐汚染性」がさらに向上しました。
「保護コーティング」の⽤途としてもお使いいただけます。
- 紫外線から下地を保護する「UVカット機能」を付加
紫外線から下地や塗膜を保護し、⻩変を抑制します。
- 「フローンクリヤー塗料⽤⾻材」の使⽤でクリヤー防滑仕上げが可能
これまでクリヤー塗料での防滑仕上げは⾻材の⾊が如実に出てしまいクリヤーに⾒えないため、断念せざるを得ませんでした。
フローンヌルサット クリヤーでは「特殊なガラスビーズ」を骨材に使⽤することで、クリヤー防滑仕上げが可能となりました。
抗菌機能について
フローンヌルサット クリヤー塗装後と未塗装の状態で、大腸菌と黄色ブドウ球菌の数を接種直後と24時間後で比較した試験結果です。
クリヤー塗装後24時間で、菌がかなり減っていることがわかります。
※抗菌効果試験(JIS Z 2801に準じる)


艶有り・艶消しについて
ピカピカと光沢のある「艶有り」、シックで落ち着いた「艶消し」、どちらの仕上がりも可能です。下地の状態によって選んでいただいてもOKです。
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事例1 | 事例2 | |
艶有り | ![]() |
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艶消し | ![]() |
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耐すり傷性・耐汚染性について
一般塗床材の上にフローンヌルサット クリヤーを「保護コーティング」として使用することも可能です。
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耐すり傷性 | 耐汚染性 | |
比較画像 |
![]() 左:2液溶剤ウレタン系塗料 右:フローンヌルサット クリヤー |
![]() 左:2液溶剤ウレタン系塗料 右:フローンヌルサット クリヤー |
UVカット機能について

【画像参照】
- 上:未塗装
- 下左:アルミホイルで蓋をし遮光したもの
- 下右:フローンヌルサット クリヤーを塗布したもの
フローンヌルサット クリヤーを塗布すると遮光したものと同等のUVカット効果が得られ、紫外線による黄変を抑制することができます。
クリヤー防滑仕上げについて
フローンヌルサット クリヤーでは「特殊なガラスビーズ」を骨材に使⽤することで、クリヤー防滑仕上げが可能となりました。

「フローンヌルサット」A-3フレッシュグリーンの上から、「フローンヌルサット クリヤー」と「フローンクリヤー塗料用骨材」で防滑仕上げにしたもの

クリヤー防滑仕上げに使用する「フローンクリヤー塗料用骨材」
こんな場面で
- 下地の風合いを残しつつ、汚れや傷がつきにくいようにしたい
- 塗床材の上から、保護コーティングをしたい
- クリヤーな防滑仕上げをしたい
- 抗菌機能を付加したい
- UVカット機能を付加したい
施工推奨箇所
- 内外部モルタル/コンクリート床面、磁器タイル、各種塗膜の保護コーティングなど
※アスファルトコンクリート舗装面には施工できません。
※タイルには種類がありますので事前の密着テストで、適用できるか確認を行ってください。
※タイヤ接地面は剥離する可能性がありますので、下地の研磨処理は念入りに行ってください。
製品仕様
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容量 | 配合比(重量比) | 標準塗装面積 | ||||
A液 | B液 | セット | A液 | B液 | ||
フローンヌルサット クリヤー |
12kg | 2kg | 14kg | 6 | 1 | 0.15kg/m2 3回塗りで31.1m2 |
3kg | 0.5kg | 3.5kg | 6 | 1 | 0.15kg/m2 3回塗りで7.78m2 |
【防滑用骨材】フローンクリヤー塗料用骨材…容量:1kg、0.3kg(硅砂6号相当)
施工上の注意事項
- 下地は砂、ゴミ、ホコリ、油などを完全に取り除いてください。また、新設コンクリート・モルタルの表面にはレイタンス(遊離アルカリ)※による脆弱層が形成されるため、密着不良の原因となります。必ずワイヤー付きポリッシャーなどでレイタンス層を完全に除去してください。
- コンクリート・モルタルの養生不足は水分の影響によりフクレ・硬化不良を、またアルカリの影響により密着不良を招く場合があります。コンクリート・モルタルは打設後、常温乾燥で夏期3週間以上、冬期4週間以上の期間が必要です。目安として、高周波水分計ケット社製HI-500・HI-520で含水率を測定し、コンクリートレンジの表示値が5%以下、かつpH9.5以下になってから施工してください。また降雨直後で下地が水分を含んでいる場合は、2日以上乾燥させてください。
- コンクリート・モルタルに発生した亀裂はUカットして、フローンエポパテなどを充填し、亀裂面が平滑になるように研磨してください。フローンヌルサットクリヤーではフローンエポパテなどの補修剤を隠ぺいすることができません。ご注意ください。
- アスファルトコンクリート面には施工しないでください。
- 2液反応硬化型ですから、配合比を厳守してください。A液・B液を規定の割合で計量、混合し、充分にかくはんしてください。不充分ですと、塗膜性能が充分に発揮されない恐れがあります。
- B液はキャップ口からのみの添加では、規定量を配合することは困難です。中身を出したB液の缶の中に希釈用の水道水を投入し、しっかりと振って完全に中身を出し切ってください。
- 規定量以下の配合では、塗膜性能が充分に発揮されない恐れがあります。
- 素地の水もれ、屋外での雨天時の施工は塗膜の剥離、硬化不良の原因となりますので絶対に避けてください。
- 2液反応硬化型ですから、2時間以内に使い切ってください。2時間を超えたものは塗膜に欠陥を生じますから絶対に使用しないでください。
- 施工後23℃では2時間程度経過後、歩行可能となります。ただし、この時間帯は温度、使用量、換気状態によって変化しますのでご注意ください。
- ご使用になる環境を充分に考慮して適正な材料と施工法を決定してください。
- きれいに仕上げるために、中毛ローラーにてタテ、ヨコ(十字)で塗装してください。
- 厚塗りした場合、重量物により凹みを生じる可能性があります。標準塗布量を厳守してください。
- フローンNSプライマーに使用したローラー、ハケなどはフローンヌルサットと共用しないでください。他の容器に移す場合はプラスチック容器を使用してください。金属を使用すると、サビが発生する可能性があります。
- 表面乾燥が早く、皮はりをしやすいため、開封後は速やかに使い切ってください。
- 床面に貼り付けたラインテープなどを除去する際、塗膜が剥がれる場合があります。
- ゴム製品やタイヤなどが長期間接触していると、汚染が生じたり塗膜が剥がれることがあります。
- 床暖房やロードヒーティング床面には塗装しないでください。剥離や雪解けが悪くなるなどの不具合が生じる場合があります。
- 気温5℃以下、湿度80%以上では施工しないでください。
10℃以下:硬化後退(カブリ、しわ、軟化発生)
15~25℃:最適
30℃以上:硬化促進(ポットライフ短縮) - 硬化時間、硬化後の性能は施工時の温度に大きく影響されます。また、施工時の環境が悪い場合(低温時、換気が充分でない室内)は塗膜に欠陥(ヒビ割れ、硬化不良など)が発生する恐れがありますので、窓、ドアを開放する、または送風機などを使用し、換気をよくしてください。
- 施工時には引火、爆発、中毒などの事故防止のため、充分な換気をし、発火原因となる電気溶接、ガス溶断との並行作業を避けてください。
- 直接皮膚に触れないように充分に注意してください。もし触れた場合はウエスなどで充分に拭き取り、中性洗剤で洗ってください。
- フローンヌルサットシリーズは水を希釈剤としているため、凍結する恐れがあります。凍結したものは正常な塗膜が得られないことがあるため、凍結させないように保管してください。
- 材料の保管、取り扱いについては、消防法、労働安全衛生法、その他に基づき充分な管理をお願いします。
- 動植物に影響を及ぼす可能性がありますので、施工時および施工後の換気を充分に行ってください。
- 塗料、塗料容器、塗装具を廃棄するときは、産業廃棄物として処理してください。容器、塗装具などを洗浄した廃液は、そのまま地面や排水溝に流すと環境に悪影響を及ぼすおそれがありますので、排水処理場などの施設に持ち込むか、産廃処理業者に処理を依頼してください。
- クリヤー層の摩耗によって下地本来の艶が露出する可能性があります。
- 艶消しは、使用頻度により経時で艶が発生することがあります。