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電源・磁性部品用語集

本ページでは、電源回路や磁気部品に関連する技術用語を解説しています。
リアクトルやトランス、磁性材料など、当社が取り扱う鉄心・コイル・トランス関連技術の理解に役立つ用語をまとめています。

用語索引

50音順

アルファベット順

あ行

アモルファスコア [Amorphous Core]

アモルファスコアとは、金属原子が規則的な結晶構造を持たない非晶質金属で作られた磁性コアです。磁気損失が小さく、高効率な特性を持つため、変圧器や電源機器などで省エネルギー化を目的に使用されます。薄い金属リボン状材料を積層、または円形に巻いてコアを構成します。アモルファス材料を粉末化して固めたアモルファスダストコアもあります。

位相差 [Phase Difference]

位相差とは、交流信号において2つの波形の時間的なずれを角度(度やラジアン)で表したものです。例えばインダクタの場合、理想的な電圧と電流の位相差は90°(π/2rad)で、浮遊容量成分などによって変化します。交流回路の解析や電力計算において重要な指標です。

一次巻線 [Primary Winding]

一次巻線とは、トランスにおいて電源側に接続される巻線のことです。入力電圧が一次巻線に加えられることで磁界が発生し、その磁束がコアを通じて二次巻線に伝わります。一次巻線の巻数は二次巻線との巻数比とともに、トランスの電圧変換比を決定する重要な要素です。

インダクタ [Inductor]

インダクタとは、電流の変化を磁界エネルギーとして蓄え、変化を抑制する受動部品です。スイッチング電源やDC/DCコンバータ回路で電流平滑やノイズ低減に用いられます。詳細は下記のコラムを参照ください。

インダクタンス [Inductance]

インダクタンスとは、コイルなどに電流が流れることで生じる磁束により、電流の変化を妨げる性質を表す量で、単位はヘンリー(H)です。
自身の電流変化によって同じ回路内に誘導起電力が生じる現象を自己インダクタンス、別のコイルの電流変化によって誘導起電力が生じる現象を相互インダクタンスといいます。

インピーダンス [Impedance]

インピーダンスとは、交流回路において電流の流れにくさを表す量で、抵抗成分とリアクタンス成分を合わせたものです。単位はオーム(Ω)で表されます。周波数によって値が変化するため、回路の駆動周波数におけるインピーダンス値をよくみておく必要があります。

エアギャップ [Air Gap]

エアギャップとは、コアの磁路の一部に設けられた空隙のことです。コアの磁気飽和を防ぎ、インダクタのエネルギー蓄積や直流重畳特性を改善する目的で設けられます。特にパワーインダクタでは、エアギャップを設けることで大電流時でも安定したインダクタンスを維持できるようになります。ダストコアでは粒間に生じる自然空隙がエアギャップの役割をするので、実用上も大変有効です。

か行

過電流 [Overcurrent]

過電流とは、回路や機器の定格を超える電流が流れる状態を指します。短絡や過負荷などによって発生し、機器の発熱や故障、火災の原因となることがあります。そのためヒューズやブレーカなどの保護装置によって回路を保護します。

逆起電力(誘導起電力)[Induced Electromotive Force]

逆起電力(誘導起電力)とは、コイルに流れる電流が変化したときに、その変化を打ち消す向きに生じる電圧のことです。電磁誘導によって発生し、電流の急激な変化を抑える働きを持ちます。モーターやインダクタなどの回路では重要な現象で、回路設計ではこの電圧の影響を考慮する必要があります。

珪素鋼板(ケイ素鋼板)[Silicon Steel Sheet]

珪素鋼板(ケイ素鋼板)とは、鉄に珪素を添加した電磁鋼板で、磁気特性を改善し鉄損を低減した材料です。厚さ0.1~0.5mm程度のものがよく使われます。主に変圧器やモーターの鉄心として使用され、磁束を効率よく通すとともにエネルギー損失を抑える役割があります。電力機器の高効率化に重要な材料です。

結合係数 [Coupling Coefficient]

結合係数とは、トランスや結合コイルにおいて一次巻線と二次巻線の磁気的結合の強さを示す指標です。0から1の値で表され、1に近いほど磁束が効率よく伝達されていることを示します。結合係数が低い場合は漏れインダクタンスが大きくなり、回路特性に影響を与えることがあります。意図的に結合係数を小さくして漏れインダクタンスを積極活用するLLCコンバータのような回路もあります。

減衰 [Attenuation]

減衰とは、回路やフィルタを通過する際に信号や電流の振幅が小さくなる現象です。電源回路では、LCフィルタなどによりリップル成分や高周波ノイズを減衰させることで、出力電圧を安定させる目的で利用されます。

コア(鉄心)[Core]

コア(鉄心)とは、コイルやトランスの部品として使われる磁性材料で、磁束を効率よく通す役割を持ちます。鉄やフェライトなどの材料が用いられ、磁気回路の効率を高めてインダクタンスを大きくするために使用されます。電源機器や変圧器などに広く用いられています。

コア損失 [Core Loss]

コア損失とは、トランスやインダクタの磁性コア内部で発生するエネルギー損失のことです。主にヒステリシス損失と渦電流損失によって生じ、交流磁界の中でコア材料が繰り返し磁化されることで熱として失われます。コア材料や周波数条件によって損失量が変化します。

高調波 [Harmonic]

高調波とは、基本周波数の整数倍の周波数を持つ電気信号成分のことです。非線形負荷やスイッチング電源などによって発生し、電力品質の低下や機器の発熱、誤動作の原因となる場合があります。そのため電力設備では抑制対策が行われます。

コモンモードチョークコイル [Common Mode Choke Coil]

コモンモードチョークコイルとは、電源ラインなどに発生するコモンモードノイズを抑制するために使用されるチョークコイルです。2本の電線を同一コアに左右対称に巻き、共通方向のノイズ電流には高いインピーダンスを与え、差動電流には磁束を打ち消し合って影響を与えにくい構造になっています。電源回路や通信機器のEMI対策部品として広く使用されます。単相用、三相用、三相四線用などがあります。

コンデンサ(キャパシター)[Capacitor]

コンデンサ(キャパシター)とは、2枚の電極の間に絶縁体(誘電体)を挟み、電荷を蓄えたり放出したりする電子部品です。電源回路では電圧の変動を抑える平滑やノイズ除去、信号回路では交流信号の結合や分離などに用いられます。容量はファラド(F)で表され、用途に応じて電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、セラミック積層コンデンサなどさまざまな種類があります。詳細は下記のコラムを参照ください。

さ行

サージ保護 [Surge Protection]

サージ保護とは、雷やスイッチング動作などによって発生する瞬間的な過電圧(サージ)から電子機器を守るための対策です。サージ吸収素子や保護回路を用いて電圧を抑制し、機器の破損や誤動作を防ぎます。

磁界(磁場)[Magnetic Field]

磁界(磁場)とは、磁石や電流の周囲に形成される磁気的な力が働く空間のことです。磁界の中では磁性体が力を受けたり、導体に電流が流れることで電磁力が発生します。電磁誘導やモーターの動作など、多くの電気機器の原理に関係します。

磁気エネルギー [Magnetic Energy]

磁気エネルギーとは、磁界の中に蓄えられるエネルギーのことです。コイルに電流が流れると磁界が発生し、その磁界にエネルギーが蓄えられます。インダクタはこの性質を利用して、エネルギーを一時的に蓄えたり放出したりする役割を持ちます。

磁気回路 [Magnetic Circuit]

磁気回路とは、磁束が通る経路を電気回路になぞらえて表現した概念です。コアや空隙などで構成され、磁束がどのように流れるかを解析するために用いられます。トランスやインダクタなどの磁性部品の設計では、磁気回路を考慮してコア形状や材料、エアギャップなどが決定されます。

磁気飽和(飽和磁束密度)[Magnetic Saturation (Saturation Magnetic Flux Density)]

磁気飽和とは、磁性材料に加える磁界を強くしても磁束密度がそれ以上ほとんど増加しなくなる状態を指します。このときの磁束密度を飽和磁束密度と呼びます。インダクタやトランスでは磁気飽和が起こるとインダクタンスが低下し、回路動作に影響を与えるため設計上重要な特性です。

自己インダクタンス [Self-Inductance]

下記項目を参照ください。

自己誘導 [Self Induction]

自己誘導とは、コイルに流れる電流が変化したとき、その変化によって同じコイル内に誘導起電力が生じる現象です。この電圧は電流の変化を妨げる向きに発生します。電磁気学的な基本的現象であり、変圧器やコイルの原理に関係します。

磁束 [Magnetic Flux]

磁束とは、磁界の強さと広がりを表す量で、磁界がどれだけの範囲を通過しているかを示す物理量です。単位はウェーバ(Wb)で表されます。コイルや磁性体の中を通る磁束の変化が電磁誘導を生み、発電機や変圧器などの動作原理に関係します。

磁束密度 [Magnetic Flux Density]

磁束密度とは、単位面積あたりに通過する磁束の量を表す物理量で、通常テスラ(T)で表されます。コイルが作った磁界に対する空気や磁性材料のレスポンスで、磁性材料の特性評価や磁気回路設計で重要なパラメータです。トランスやインダクタでは磁束密度が高くなりすぎると磁気飽和が発生します。

周波数特性 [Frequency Property]

周波数特性とは、回路や電子部品の電気特性が信号の周波数によってどのように変化するかを示す性質です。インダクタやコンデンサ、フィルタ回路などでは、周波数に応じてインピーダンスや減衰量が変化します。電源回路やノイズ対策回路の設計では、目的の周波数帯域で適切に動作するよう周波数特性を考慮します。

磁路 [Magnetic Path]

磁路とは、磁束が通る経路のことを指し、電気回路における電流の流れに相当する概念です。コアや空隙などを通って磁束が循環し、その特性によって磁気回路の効率が決まります。変圧器やインダクタの設計で重要な要素となります。

スイッチング [Switching]

スイッチングとは、電子回路において電流や電圧を高速にオン・オフして制御する動作のことです。スイッチング電源やDC/DCコンバータなどで広く用いられ、効率よく電力変換を行える点が特徴です。トランジスタやMOSFETなどの半導体素子を用いて高速に切り替えます。

整流 [Rectification]

整流とは、交流電圧を直流電圧へ変換する回路または装置のことです。ダイオードやサイリスタなどの半導体素子を用いて構成され、電源装置や電力変換装置で広く利用されます。整流後の電圧は平滑回路によって安定化されます。

相互インダクタンス [Mutual Inductance]

下記項目を参照ください。

相互誘導 [Mutual Induction]

相互誘導とは、あるコイルに流れる電流の変化によって生じた磁束が別のコイルを通り、そのコイルに誘導起電力が発生する現象です。トランスの動作原理となる重要な電磁誘導の一種で、エネルギー伝達や電圧変換に利用されます。

た行

ダストコア(圧粉磁心)[Dust Core]

ダストコア(圧粉磁心)とは、鉄粉などの磁性粉末を絶縁処理して圧縮成形した磁性コアです。優れた直流重畳特性を持つため、大電流が重なるチョークコイルやリアクトルに多く使用されます。磁気飽和に強く、スイッチング電源などで利用されることが多い材料です。

チョークコイル [Choke Coil]

チョークコイルとは、特定周波数帯の電流を抑制する目的で使用されるコイル部品です。EMI対策や電源ラインのノイズ除去に広く用いられます。詳細は下記のコラムを参照ください。

直流重畳特性 [DC Bias Property]

直流重畳特性とは、インダクタやコイルに直流電流を交流に重畳したときのインダクタンスの電流依存性を指します。直流電流が増えると磁性材料が飽和に近づき、インダクタンスが低下することがあります。電源回路設計では重要な評価項目です。

直流抵抗(DCR)[DC Resistance]

直流抵抗(DCR)とは、コイルやインダクタの巻線が持つ直流電流に対する電気抵抗のことです。巻線に流れる電流によって発生する電力損失(I2R損失)に影響し、発熱や効率に関係します。一般に巻線の長さや線径によって決まり、直流抵抗が低いほど電力損失が小さくなります。

定格電流 [Rated Current]

定格電流とは、電子部品が安全かつ安定して動作できる最大の電流値を指します。インダクタやトランスでは、温度上昇や損失などを考慮して定められます。定格電流を超えて使用すると発熱や性能低下、故障の原因となるため、回路設計では適切な余裕を持って選定する必要があります。

電圧変換 [Voltage Conversion]

電圧変換とは、電源回路において入力された電圧を別の電圧レベルに変えることを指します。トランスによる交流電圧の昇圧・降圧や、DC/DCコンバータによる直流電圧の変換などの方式があります。電子機器では回路ごとに必要な電圧が異なるため、安定した電力供給を行うための基本的な機能として重要です。

電磁誘導 [Electromagnetic Induction]

電磁誘導とは、導体を通る磁束が時間的に変化したときに、その導体に電圧(誘導起電力)が生じる現象です。コイルやトランスの動作原理となる重要な電磁気現象で、発電機や変圧器、インダクタなど多くの電気機器で利用されています。磁束の変化が大きいほど誘導される電圧も大きくなります。

透磁率 [Permeability]

透磁率とは、材料がどれだけ磁束を通しやすいかを示す物理量です。磁性体は透磁率が高く、磁束を効率よく伝えることができます。トランスやインダクタのコア材料では透磁率が重要な特性であり、材料の種類によって磁気特性や周波数特性が大きく変わります。

トランス(変圧器)[Transformer]

トランス(変圧器)とは、電磁誘導を利用して電圧の昇圧・降圧や絶縁を行う受動部品です。AC電源回路やスイッチング電源で電力変換の中核を担います。詳細は下記のコラムを参照ください。

な行

ナノ結晶合金コア [Nano-Crystalline Alloy Core]

ナノ結晶合金コアとは、ナノメートルサイズの微細結晶を持つ特殊な金属合金で作られた磁性コアです。高い透磁率と低い磁気損失を兼ね備え、高周波特性にも優れています。容量の大きな高周波トランスやノイズ対策用のコモンモードチョークなどに使用されます。

二次巻線 [Secondary Winding]

二次巻線とは、トランスにおいて出力側に接続される巻線のことです。一次巻線で発生した磁束の変化によって電磁誘導が起こり、二次巻線に電圧が発生します。一次巻線との巻数比によって出力電圧が決まり、電源回路などで必要な電圧に変換するために利用されます。

ノイズフィルタ [Noise Filter]

ノイズフィルタとは、電源ラインや信号ラインに混入する不要な電気ノイズを抑制するための回路や部品のことです。インダクタやコンデンサを組み合わせたLCフィルター構成が一般的で、高周波ノイズを減衰させます。電源装置や電子機器ではEMI対策として用いられ、機器の誤動作防止や電磁ノイズの低減に役立ちます。

は行

ヒステリシス [Hysteresis]

ヒステリシスとは、磁性材料において磁界を増減させたときに磁束密度が同じ経路を戻らず、履歴を持った特性を示す現象です。磁化と消磁の過程でヒステリシスループが形成され、このループの面積がヒステリシス損失に対応します。トランスやインダクタのコア損失の要因のひとつです。

フェライトコア [Ferrite Core]

フェライトコアとは、酸化鉄を主成分とするコアです。大きく分けてマンガン系とニッケル系があり、マンガン系は電気抵抗が高く高周波での損失が少ないため、スイッチング電源や高周波回路、ノイズ対策部品などで広く使用されます。ニッケル系は、より高い周波数の用途で使用されます。軽量で加工しやすい点も特徴です。

平滑回路 [Smoothing Circuit]

平滑回路とは、整流によって得られた脈流をコンデンサやインダクタなどで安定した直流電圧に近づける回路です。電源装置の基本構成のひとつで、リップル成分を低減し電子機器が安定して動作するように電圧を整える役割を持ちます。

放熱材料 [Thermal Interface Material]

平滑回路とは、整流によって得られた脈流をコンデンサやインダクタなどで安定した直流電圧に近づける回路です。電源装置の基本構成のひとつで、リップル成分を低減し電子機器が安定して動作するように電圧を整える役割を持ちます。

飽和電流 [Saturation Current]

飽和電流とは、インダクタのコアが磁気飽和に達する直前の電流値を示す指標です。電流がこの値を超えるとインダクタンスが消失し、回路の動作に影響を与える可能性があります。パワーインダクタの選定では、使用電流に対して十分な飽和電流を持つ部品を選ぶことが重要です。

ま行

巻数 [Turn Number]

巻数とは、コイルやトランスの巻線がコアやボビンに何回巻かれているかを示す数値です。巻数はインダクタンスや電圧変換比などの電気特性に大きく影響します。コイルの無負荷インダクタンスは巻数の二乗に比例して増加し、トランスでは一次巻線と二次巻線の巻数比によって電圧の昇圧や降圧が決まり、回路設計において重要な設計パラメータとなります。

巻線 [Winding]

巻線とは、コイルやトランスを構成する電線をコアやボビンに巻き付けた部分のことです。銅線などの導体を一定の形状で巻くことで磁界を発生させる役割を持ちます。巻線の構造や巻き方、使用する線材によってインダクタンスや抵抗、周波数特性などの電気特性が変化します。

漏れインダクタンス [Leakage Inductance]

漏れインダクタンスとは、トランスの一次巻線と二次巻線の間で完全に結合しない磁束によって生じるインダクタンスのことです。巻線間の結合が不完全なために発生し、スイッチング電源などでは電圧スパイクや損失の原因になる場合があります。設計では巻線配置やコア構造によって低減が図られます。

漏れ磁束 [Leakage Magnetic Flux]

漏れ磁束とは、磁気回路の中で本来の磁路を通らずに外部へ漏れ出す磁束のことです。トランスやインダクタでは理想的には磁束がコア内部を通りますが、一部は空間に漏れます。この漏れ磁束は漏れインダクタンスの原因となり、電源回路の効率やノイズ特性に影響を与える場合があります。

や行

ら行

リアクトル [Reactor]

リアクトルとは、交流回路において電流の変化を抑制・制御するために用いられる部品です。電源回路では突入電流の抑制、高調波対策、電流平滑などを目的に使用され、インバータ機器やスイッチング電源、新エネルギー関連設備、産業用ロボットなど幅広い分野で利用されています。詳細は下記のコラムを参照ください。

力率 [Power Factor]

力率とは、交流回路において実際に有効に使われる電力と、供給される見かけの電力との比率を示す指標です。値は0から1で表され、1に近いほど電力が効率よく利用されている状態を意味します。電力設備では力率改善が重要な課題となります。

リップル(脈流)[Ripple]

リップル(脈流)とは、整流回路やスイッチング電源で発生する、直流成分に周期的な変動が重なった電流または電圧のことです。理想的な直流では時間変化がありませんが、実際の電源では波状の変動が生じます。平滑回路によってこの変動を低減します。

リップル電流値 [Ripple Current Value]

リップル電流値とは、電源回路において直流成分に重なって流れる交流成分の電流の大きさを示す値です。主にスイッチング電源や整流回路で発生し、コンデンサやインダクタの発熱や寿命に影響を与えるため、部品選定時の重要な仕様のひとつとされています。

わ行

D

DC/DCコンバータ [DC/DC Converter]

DC/DCコンバータとは、直流(DC)の電圧を別の直流電圧へ変換する電源回路です。スイッチング素子とインダクタ、コンデンサなどを組み合わせて昇圧または降圧します。電子機器の内部電源として広く使用され、効率が高く小型化しやすい点が特長です。

E

EMC規制 [EMC Regulations]

EMC規制とは、電子機器が発する電磁ノイズ(EMI)や外部からの電磁妨害に対する耐性(EMS)を管理するための規格や法規の総称です。機器が他の電子機器に影響を与えないようにすることを目的としており、各国で規格や認証制度が定められています。詳細は下記のコラムを参照ください。

EMI(電磁干渉)[Electromagnetic Interference]

EMI(電磁干渉)[Electromagnetic Interference]とは、電子機器から発生する電磁ノイズが他の機器や回路に影響を与える現象を指します。スイッチング電源や高速信号回路などでは電磁ノイズが発生しやすく、誤動作や通信障害の原因となります。そのためノイズフィルタやシールドなどの対策を行い、電磁ノイズの発生や伝搬を抑制します。詳細は下記のコラムを参照ください。

L

LCフィルター [LC Filter]

LCフィルターとは、インダクタ(L)とコンデンサ(C)を組み合わせて構成されるフィルター回路です。特定の周波数成分を通過させたり除去したりする働きを持ち、電源回路のノイズ低減やリップル除去などに広く使用されます。

P

PFC(力率改善)回路 [Power Factor Correction Circuit]

PFC(力率改善)回路とは、交流電源から取り込む電流の波形を電圧波形に近づけ、力率を改善するための回路です。電力利用効率を高めるとともに高調波電流を抑える目的で使用され、スイッチング電源や電源装置などに組み込まれています。

Q

Q値(品質係数)[Quality Factor]

Q値(品質係数)とは、コイルや共振回路のエネルギー損失の少なさを示す指標です。インダクタンスと抵抗成分の比によって決まり、Q値が高いほどエネルギー損失が少なく効率の良い動作が可能になります。高周波回路やフィルタ回路では重要な性能指標のひとつです。

よくある質問

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